お釈迦様の教えのサンガは組織であって組織でない。 

お釈迦様の仏教は「自分で修業し苦しみを克服する道」で、大乗仏教は「外部の不思議な力によって救われる道」です。


お釈迦様は、紀元前5、6世紀ころ、王子として何不自由ない生活をしていましたが、外の世界の老・病・死を目にして悩み、29歳で出家します。

お釈迦様は、サンガという修行僧4人以上の組織をつくり、自分たちが修行に務めることが苦難から逃れる道だと説きます。

お釈迦様は指導者ではなく、インストラクターとして律(定め)を守り自らを戒めるよう教えます。
お釈迦様は、将来教義を司る一部の人間が権力を握り、またその権力の座を狙う者たちと、権力闘争を繰り広げ、組織が崩壊することを避けようとしたのだと思います。

そしてお釈迦様は死の直前「後から入ってきた者は先人を敬え」と言い残します。
無条件でお年を召した人をというより、先に修行に入った先輩を敬うよう指示したのです。
いわゆる能力主義を全面的に否定しています。
これもまた、サンガの内部で権力闘争が起こらないようにする目的だったのだそうです。

そしてこのサンガの組織には権力そのものが存在しません。
上にいけば多くの権力と富を得ることができるわけではないのです。
サンガの運営上、席順とか、同じ分量の食事を先輩から先に配るとかの程度なのです。

宗教組織というのは会社組織ではないわけですから、利益優先ではありません。
みんなが幸せになるのが優先されるべきなんですね。
2600年も前にお釈迦様が将来の権力闘争を憂えて言い残された言葉を、今こそ考えてみるべき時なのではないでしょうか。

お釈迦様の説かれた組織が滅亡しないための条件を
100分DE名著「ブッダ最期のことば」から引用いたします。
1.会議を開く
2.全員で一丸となって活動する
3.法律を守る
4.先輩を敬う
5.欲望に心を動かされない
6.俗世間の中に身を置かない
7.仲間を大切にする。

現代社会では無理だよ。などいろんな意見があろうかと思います。
しかしお釈迦様はサンガという真に教えを学びたいという、権力者をおかない、しかし先輩を敬う、少数の集まりこそ、教えを後の世に伝えていく組織だと教えてくれているのです。