メシヤ様のご精神である御教えを中心において、〇浄霊 〇自然農法 〇芸術 による救いを、現代に伝える取り組みを進め、その恩恵を享受できる人々が一人でも多く集える世界、地上天国建設を目指すには、御教えおよびメシヤ講座での学びを実生活に反映して伝えていかなければならないと思います。
そこで、メシヤ講座を学びなおし、重要だと思うフレーズを紹介していきたいと思います。
一人でも見て頂けるのならその人のために発信出来たらいいなと思います。
ですから、見たくない人は見ないでくださいね。


あらゆる争いの原因は「自分が正しい、相手が間違っている。」という勧善懲悪的な思考から来ているのではないか?
教祖の教えが正しいという事を、いつの間にか自分が正しいとの勘違いをしてしまう

叡智叡太郎さんの洞察力はお見事ですね。

    
 メシヤ講座・特選集no.171(平成27年4月分)    
 
『文明の創造』については教団外部の方々から様々なご評価ご意見をいただいていますが、今回はアマゾンで『文明の創造』紹介欄に書かれているレビューの中から、幾つか掲載してみたいと思います。(段落の表示形式のみ変更し、本文のまま添付)


悪に対する概念がこの著によって覆る 

投稿者 叡智叡太郎 投稿日 2015/3/25 
形式: 単行本 

  文明の創造は世界救世教の岡田茂吉教祖が心血を注いで執筆した作品で教祖の数多い著作の中でも特別な存在である。

  序文の冒頭で「歴史肇って以来、未だ嘗てない大著述であり、20世紀のバイブルでもある。」と述べられているこの著が世界救世教信者であれば暗記するほど拝読して当然と思われるが、現実には読んだ事のない信者、教団職員が多くいる。それどころかこの本の存在さえ知らない信者も多数いる。何故か?

  世界救世教は今の時代に「文明の創造」を出版すれば社会から批判を受け、問題が起こるとして出版どころか、信者にさえ読ませていない。文章の表現が時代に合わず不適切な箇所があるというのが世界救世教被包括三教団(東方之光教団、いづのめ教団、主之光教団)をはじめとする各分派教団の主張であるが、本来宗教の役割とは、理想世界建設のために社会改革をするにある点を忘れている。教祖はこの宗教の役割について、昭和10年1月11日の講話の中で、『宗教は人の心をよくするもので、それ以外には宗教としての使命はない。』と実に簡潔に述べられている。としたら、教団の主張だけで教祖の教えの集大成であるこの著を出版しない理由になるか?…
読み終えて、世界救世教が現在も和解が出来ず信者が減り続け、発展できない理由の一端が垣間見えたように思う。

  教祖はその和解ができない原因について、「悪」という視点からこの著の中で次のように述べている。

  「総編 天国建設の順序と悪の追放」の章で、教祖は悪についてその種類を実に分かりやすく分析している。
それによると悪には大中小様々な種類があり

 1、意識的に行う心からの悪

  2、不知不識無意識に行う悪

  3、無知故の悪

  4、悪を善と信じて行う悪

としている。

  教祖が悪についてここまで詳しく書いているが、残念ながら教団も信者もこの4つの悪について教祖が述べている事を肚に落とし込む所まで深く理解しているとは思えない。

  悪と言えば1の悪、即ち最もわかりやすい誰が見てもわかる悪しか分かっていない教団、信者が殆どでないか?

  しかしここで注目したいのは4の悪である。4の、悪を善と信じて行う悪について教祖は「悪を善と信じて行う以上正々堂々として而も熱烈であるから、その害毒も大きい訳である。…」と痛烈に述べている。

  では何故悪を善と信じてしまうのだろうか?

  情報化社会の中、個性を重んじ、その上日々複雑化する現代社会では、もはや勧善懲悪というのは人々の思考に合わなくなってきている。あらゆる争いの原因は「自分が正しい、相手が間違っている。」という勧善懲悪的な思考から来ているのではないか?

  教団紛争も勧善懲悪的思考によって起こったのではないか?これは世界救世教だけに限らずあらゆる宗教に共通して言える事であるが、教祖の教えが正しいという事を、いつの間にか自分が正しいとの勘違いをしてしまうことである。

  本来この4の悪というのは、この本の主要テーマである医学の誤謬についてでもあり、「科学編 肺炎と結核」の文末で薬剤を使用して医療を行う事について「結果から言えば善意の加害的行為とも言へるであらう。此理に目醒めない限り、今後如何に多くの犠牲者が出るか測り知れないものがあらう。」と述べられている。

  教祖は「地上天国実現に向けて神はそれぞれの人間に使命を与えている。」と述べているにもかかわらず教団や信者がこの4の悪に気付き、改めてない限り、「病貧争絶無の理想世界実現」という教祖の願いと教えを多くの人々に広めることはできない。そして教祖が警告している通り宗教本来の使命を忘れ、自分の所属教団だけが正しく、他の分派教団は間違っているなどとの勘違いに目覚めない間は、今後如何に多くの犠牲者が出続ける事になるか。

  押し付けになっている布教を改革していくために、4の悪について今一度、教団、信者が深く見つめ直しただけでも現在の信者離れが食い止められるのではないか?

  何度も言うが、これは世界救世教の内部紛争に限った問題ではなく、現在世界中で起こっている宗教絡みの紛争やテロ等でも同じ事が言えよう。

  教祖は悪について様々な視点からこの著の中で述べている。それは悪に対する固定概念からは想像を超えていて最初はわかりにくいかも知れないが、あらゆる方面で行き詰まっている現代社会の抱えている問題に一石を投じる内容であると言えよう。信者、未信者問わず多くの方々に読んでいただきたいと願ってやまない。

  最後に、世界救世教が長年にわたり教団紛争を繰り返した為にこの著の出版がなされずに今日に至ってしまったが、この度「世界救世(メシヤ)教」復興運動を掲げるメシヤ教によって教祖の金字塔と言えるこの著書を出版された偉業にエールを送りたい。